自粛要請の最中、いかがお過ごしでしょうか。
本記事のタイトル『新型コロナは死の病』を見て死亡率は低いんじゃないの?と疑問に思った方、その通りです。
新型コロナウイルス(COVID-19)は感染したらすぐに命が危ういというわけではありません。3月31日現在、イタリアでの感染者数は105,792人に対して死者は約12,428人、死亡率11.7%。一方ドイツでは感染者数が71,808人に対して死者は775人、死亡率1.1%となっており、集中治療体制を維持することができれば死の病ではないのです。
なんだ、死なないなら感染しても大丈夫と思った方もいるでしょう。
そんな考えを持ってこのまま何も対策をしなければどうなるかというお話です。
集中治療体制の崩壊
新型コロナウイルスに感染したら病院に隔離されて治療をしてもらえると思っていませんか?
もし感染してPCR検査の結果が陽性だった場合、感染症指定医療機関というあらかじめ指定された12の病院のどこかで入院することになります。(一部、指定医療機関以外の病院に入院するケースもある。)
下の画像は、3月28日の新型コロナウイルス対策ダッシュボードです。
この時点で大阪府と東京都の病床数は足りていません。
下の画像は4月3日現在の新型コロナウイルス対策ダッシュボードです。
全国の病床数がおよそ1.6倍に増えていることに気がつきませんか?
本来受け入れる感染症指定医療機関は限界を超え、病床を無理やり増やしている状態です。
また東京都、神奈川県、岐阜県、京都府の4件はすでに患者数が病床数を超えています。
全国的にも感染症病床使用率が55.6%と半分以上が埋まっている状態なのです。
感染者が退院する際は、時間を空けて(症状ありの場合:48時間、無症状の場合:12時間)行う2回のPCR検査でどちらも陰性と出なければなりません。つまり、今入院している人がどんなに元気であろうが簡単に病床を開けることができないのです。
このような現状で今後感染した人は入院して十分な治療が受けられると思いますか?
厳しい現実ですが、不可能だと思います。
たとえ病床が確保できても治療に使う人工呼吸器やECMO(体外式腹型人工肺)の数は限られています。また、これらを取り扱う医療従事者の数を確保することも難しいと考えられます。
これ以上患者数が増えたら集中治療のできる環境は崩壊し、死亡率も格段と上がるでしょう。
社会的死
感染者数の20%近くに人は無症状だというデータがあります。この無症状の人でも他の人にうつすことができます。
知らない間に誰かに移し、知らない間に誰かの大切な人の命を奪う可能性があるのです。
もし誰かの命を奪っていたら罪悪感で一生前を向いて歩けなくなるでしょう。
また、一生恨まれるかもしれません。このような状態に陥り、人と互助しながら生活できなくなった先にあるのが『社会的死』です。
お願い
この動画をまだ見ていない人はまず見てください。
メディアに煽られ毎日のようにスーパーに買い物へ行っている方、その商品買いだめする必要ありますか?
その外出、急ぎの用事ですか?
不要不急の外出を控える理由は、あなたが感染しないようにではなくあなたが誰かを感染させないようにだと思ってください。
そう考えれば今やるべきことは1つですよね。
できるだけ人と接触しないことです。
自分が誰かを感染させるかもしれないという自覚を持って行動しましょ!!
私は今日も映画を見ながらお家タイムです。
ちなみに最近よく聞くカタカナ英語の意味は次の通りです。
- クラスター : 集団感染
- パンデミック : 感染症が国境を超え、制御不可能になった状態。
- オーバーシュート : 基準を超える感染爆発
- ロックダウン : 一定期間、都市封鎖したり外出禁止や店舗を閉鎖する措置
もしかして感染したかもと思ったら落ち着いて厚労省のホームページに沿った行動をしましょう。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
本記事は以下のサイトを参考にしています。
https://www.stopcovid19.jp/?fbclid=IwAR2KXHwA3HS1MJeMykSM5UEEoB1GSUjnUJp8VtAGEV1aIE0g1dg-pHC2A38
https://www.jsicm.org/news/statement200401.html